雨と箱庭

明日は明日の風が吹く。

鬼滅の刃無限列車編4DX【感想&ネタバレ注意】と買い物

通常版、IMAX版に続いて4DX版…と計3度目の無限列車乗車をして見比べてきた。

 

 通常版とIMAX版の比較は過去記事にて

 

 

何とか2日目の午前に行けて特典のアクキーも入手。

切符風になっている所がいい。

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善逸推しだったのに映画を見れば見るほど兄貴廃になりつつある…

 

感想は、何と言っても自分も無限列車に乗っているような感じになれたところ。

本物の無限列車は遠いしチケットはどうせ取れないだろうしで乗れなかったので嬉しい。

電車の揺れのような振動が席で感じられるし、風が吹くことで車窓から入ってくる風を感じられ、自身もキャラクターと一緒に列車に同乗しているような感覚になった。

 

他にも、列車の屋根の上でのシーンで風が吹いたり、技を繰り出したときの風圧を感じることができたので目の前で戦闘が起こっているような臨場感があった。

 

個人的には館内の気温に対して風が心地良かったのと、カメラアングルに合わせて座席が動くところが気に入った。

特に、列車を上から俯瞰しているような場面は空を飛んで見下ろしているような感覚になった。

 

驚いたのが伊之助がハイテンションになったりするシーンや「うまい!」のシーン等キャラクターの心情に合わせて動いた所も多く、「こんなところで動くの!?」と内心突っ込みを入れてしまった。

 

座席の背で小刻みに振動する所はマッサージチェアに座っているようで謎の気持ちよさがあり、上映後同じことを口にしていた観客の姿もあった。

 

シートベルトのようなものはなく、某遊園地のアトラクション程の規模ではないものの、場面によっては椅子が急に傾く。

「よもやよもや…」とならないためにも、椅子にきちんと深く腰を掛けた上で心の準備をしておくことに越したことは無い。

 

ミストの演出もあったようだが周囲の席は殆どオフにしている人ばかりだったので自分もオフにしたからミストがどうだったかはわからない。

が、前の席のどこからかから風向きで少しミストが飛んできたので雰囲気はわかった。

館内は暖房が聞いていたので寒いとは思わなかったが、少し空気がひんやりしたような感覚はあった。

 

匂いの演出はマスクをしていたからあまりわからなかった。時々香水みたいな香りがしたけど観客の香水という可能性も考えられる。…なんかふと某有名曲を思い出した。

 

フラッシュの演出は、行った映画館では前方の席で主に光っていたので前方の席だと眩しいのかも?

 

熱風はよく言われるように首元から温かい感じがして、すごく暑くなるとか全身がぽっとするような感じではなかった。気温と服装のせいもあったかも?

 

ただ、ある意味アトラクションに近い感覚なので内容に全集中したいなら仕掛けのない通常の映画かな?というところ。

音量が通常版と比べ控えめなところもあり、座席の駆動音やファンが発動する音等が静かめのシーンで聞こえて正直気になってしまう点が少々惜しかった。

バランスとコストの面でしょうがないのだろうけど、ぶっちゃけ画質と音響は通常の方が良い。

 

映画の内容自体について今回改めて思ったことは、

①唯一下弦の生き残りの厭夢にとってはこれが血を貰える最後のチャンスで、成果を上げられなければ無惨に処刑されるしかない状況。

それなりの力を手に入れるためには多くの人間を一気に喰らわなければならないが、そうしたことで柱といった強い隊士が派遣されて倒されるリスクも高くなる。

下弦にとって柱は天敵レベル。考えてみればかなりシビア。

 

②老いて死ぬからこそ人間は美しいという名言を借りるならば、煉獄さんの結末も「ああだったからこそ」彼の生き様が印象に強く残ったのではないかと。

 

③「炎」のアレンジらしきBGMが何種類か劇中で流れていることに気づいた。

 

④術式展開のBGMとエフェクトはやっぱりカッコイイ。n度見しても絶対飽きない。

 

⑤やっぱりLiSAさんの「祈るような歌唱」が染み入る!エンドロールの絵がすごく温かい。

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もう免疫がついてしまってハンカチはあまり出動しなかった。

※椅子が揺れるのでドリンクホルダーが丁度良い安心感ある小物入れと化した。

 

帰りがけのショッピングにおいての戦利品は画像(1枚目)のマスコット類。食玩の方は公式では28日発売というのに既に発売されていた…。

最初見た雑貨店でまさかの取り扱いがあったけど殆ど売れてしまっていて煉獄さんは居なかった。次に見た食品売り場で彼は残りわずかだった。

どうやら、Youtubeで箱買いした人の動画によるとあまり多く入っていないキャラもいるということがわかった。ちょっと前に出たフィギュアの食玩も善逸とかは少なめだったようだし。

 

そしてとうとう国内興行収入1位を獲得とのこと!おめでとう鬼滅。

個人的にはどっちが1位でも構わない。1位だから優れている、2位だから劣っているとかいうものではないと思うからだ。

首位の存続だとか、特典の有無だとか、総選挙みたいにどちらを応援しようとかというよりも、

アニメ好きとしては純粋に作品を楽しんだ人が沢山居てこその1位であって欲しいと思う。

 

おしまい。

完全卒業は難しいけれども

今週のお題「卒業したいもの」

カワイイ

 

かわいい服や小物が卒業できればなと思う今日この頃。

かわいいは正義という言葉もあるし、いくつになっても無理に手放さなくてよい系統のカワイイはあるかもしれない。実際そういったものに目がいくこともある。

それでも年を追うごとに「このアイテムはちょっともう似合わないかも」となんとなくイメージがつくようになって買わなくなったのでその時が来たのだろう。

ショート丈のボトムスもオフショルも昔だったから身につけられたものの例だし、逆に学生の頃欲しかった服は予算オーバーで、社会人ではもう着るのは難しいと感じて結局縁がないものまであった。

リボンなどのアクセサリーや服もだいぶ手放してしまった。たとえそのとき限りのものであってもカワイイを身に着けられたことには後悔はない。

たんのカワイイは卒業して、持つならばさりげなくかわいらしい要素のあるアイテムへと舵を切ろうと思う。

ある師に思いを馳せて

新年早々暗いニュースが続いている。
 
報道や地震警報は過去の震災のことが思い起こされ、何年経っても反射的にびくっとしてしまう中、地震の被害があった地方の名で一人の先生のことが思い浮かんだ。
もう遠い話だし1年だけお世話になった先生だが、定年で帰ると言っていた地方だったのだ。
 
もう良いお歳だろうし交流はないため、どこでどこでどうしてるかわからない。だが、その先生のことはよく覚えている。
厳しく近寄りがたい印象の先生であったが、教え育てようといった情熱的な気持ちが伝わる先生だった。出会ってきた先生たちはほぼわかりやすいくらい事務的だったので、尚更印象に残ったのかもしれない。
この先生にもっと色んなことを教わりたいと思ったので、1年だけというのがとても惜しかったと今でも思う。
 
理科や社会は選択科目だった。でも将来どうしたいのかわからず、どちらにするか悩んだ。一度選ぶと卒業まで変えられないとこのとで、今ほどネットなどの情報源もなくかなり悩んだことを覚えている。
誰のアドバイスか忘れたが「生物か地学なら地学のほうが生きるうえで役に立つことが学べるかもしれない」とのことで結局地学を選んだ。
 
先生は偏差値が高い学校で教鞭をとっていたということもあり、自分には必死で食らいつかないと厳しかった授業だった。
定期考査の問題はハイレベルの試験を参考にして出題されたりと、他の教科の定期考査がむしろ簡単すぎて大丈夫かと思うレベルだった。
 
あまり数字は好きじゃないのでこの選択に後悔したこともあり、そうこぼしたのは私だけでもなかった。
同じクラスになってから知り合った人々はほとんど生物だったため、選択の理由を聞くと皆口を揃えて言った。
「生物の方が覚えるだけで簡単。地学は難しい。」
以上が人気の理由だったそうで、兄弟姉妹などのネットワークでその人たちは情報を得たということだった。
 
ある日本当にこれがわからない自分はまずいと思うことがあって、すぐ次のクラスへ移動してしまう先生を捕まえて聞いたことがあった。聞いたら恥かもしれない内容だったかもしれないが、私の実力がそこまでだったのだと思う。
呆れられるかもしれなくても、次の授業へ向かう先生を呼び止める質問でないかもと思っても、どうしてもそのままにしたくなかった。
結果、問題は解消された。次の授業開始の鐘が鳴りそうになっても教えてくれ、
「わかったか。」
と言った先生はとても教えがいがあるといったような表情を浮かべていたと思う。ものわかりが遅い私に対して決して苛立つこともせず。私は聞いて良かったと思った。聞くは一時の恥とはそういうことだったのかもしれない。
後ろを振り返ると何人かが私の後ろでノートを手にして聞いていたので、みんなで聞きに行ったような図になっていたのも少し面白かった。
 
先生は教科書では詳しく載っていないことについても色々教えてくれた。特に津波は時間差でやってくるから油断しないでほしいということや、反対側からやってくるものや入り組んでいる場所の被害の例こと、火砕流など見えない恐ろしさの存在など。
「まだ解明が進んでなくて今習ったことが将来覆されることもあるかもしれない、少なくとも日本が沈むという昔あった説は大丈夫だから安心するよう。」など。
 
私は結果、先生の授業を選択して良かったと思う。特に災害のことは知っておけば身近なことになってしまっても落ち着いて行動できることもある。
とても短い期間のことなので私のことは覚えていないかもしれないが、先生の教えてくれたことは今でも覚えているし、先生の教えが生きているのならそれが先生の本望でもあると思う。
 
たまたま今回は影響がない地方にいたとしても明日どこで何がどうなるかわからない。
世界を見ても穏やかには見えない。物価の上昇は止まらない。それを言ったらいつどこで人生が終わるかわからないが気にしすぎても生活ができない。
新年は後悔のない今を過ごすことを抱負としたい。

今年の一年

今年は特にAIの進化には驚いた。

テキストを簡単に入力するだけで画像や文章を生成できてしまうし、俳優がいなくても映画は作れてしまう技術まである。

クリエイターにはとても便利で可能性の広がる話だが、その反面人が行ってきたことをコンピュータが行うということは仕事が奪われる立場の人もいるということである。

逆に言えば生身の人間が接客するからこそのことなど、機械ができないことはまだあると思う。機械の「いらっしゃいませ」と人間の「いらっしゃいませ」は違うし、料理が美味しかったり店員さんの神対応へ感謝を伝えると、向こうもとても嬉しそうな表情でまた来てくださいと言ってくれるのである。

そういった部分を大事にしていきたいと思う。