雨と箱庭

明日は明日の風が吹く。

あ、それ無視してるわけじゃなくて

春です、

各地で恒例リアルイベント「人間関係ガチャ」が開催されたであろう時期です。

 

進学、進級、就職、異動…。

普段合わせる顔が変わることは、いつになっても付いて回ることである。

 

ぶっちゃけ言うと、私は人の顔と名前を覚えるのが大の苦手である。

 

 思い返せば何年か勤めてきたであろう学校の先生でさえも

「顔と名簿が一致しない!」

としばらく泡食っていたことも実際あった。

 

人間だもの、向き不向きはある。

かえって「先生でも覚えられないのなら、私はもっと無理だ」

と開き直ったものである。

 

で、私の不向きに該当することが「人の顔と名前を覚えるのが難しい」ということである。

 

よくクラスの人間でさえ覚えきれないのに、余所のクラスの人まで覚えられなくて

「無視された!」と誤解を与えてしまったことがある。

実際それでなんやかんや言われたこともあって面倒だった。

私の記憶力のなさゆえ申し訳なかった気持ちもあるが、悪気はないのである。

 

昨日初めて話した人の顔を次の日忘れてしまうことは珍しくない。

顔ですらピンと来ないところに、名前もクラスも絶対覚えていない。

卒業までに覚えきることもなかった学年の顔も多い。

一卵性双生児の見分けが一生つかないのも私である。

 

職場でも直属の上司や先輩の顔ですら覚えるのが大変なのに、

たまに顔を合わせる他部署の人までとなると幾日かかることか。

 

「顔も名前もこっちは知らないのになぜか向こうには知られている状態」

もよく発生したものだ。

稀に本当に一度も接点がないのにこちらのことを知られているパターンがある。これは怖いやつ。

 

 

そしてこの時期みんなマスクしているから難易度は上昇。

 

もともと小心者なうえに昔人違いをして恥ずかしい思いをしたことがあったので

それ以降自信がないときは会釈すらできないことが多い。

どうしても人違いだったら申し訳ないという思いが先行する。

特に知り合って間もない人、接点が少なすぎる人は危険だ。

 

かつての揉め事のように、失礼な奴だという印象を与えてしまっても仕方ない。

が、本当に悪気はないのである。私は意図的に人を無視をすることはなく、挨拶はされたら絶対返すことは心掛けている。(※気づかない、聞こえないという場合はある)

 

無視だと感じたら、恐らくそれは私の覚えの悪さと疑って良い。

が、いきなりそれをわかってくれというのも無理な話であろう。

 

一度しっかり覚えれば後ろから声をかけても人違い、ということはない。

恐らく骨格、体型、歩き方等々総合的な情報をもってその人だと見分けるのだろう。

ただし、イメチェンした人とか髪型が変わってしまうとわからないこともある。

 

ようは、偏見するなとは言わないけれども

そういう人間もいるんですという話である。