雨と箱庭

明日は明日の風が吹く。

「あの動画」から得たことは忘れない。

終戦記念日にちなみ、戦争に対して自分の思ったことを書き留めておこうと思う。

 

戦争については実体験をしたわけでないから、
残念ながらどれほどのものかということについては、体験談やメディア等で得た情報からの想像でしかない。

 

学生のとき、外国だったが「戦争の様子にまつわる動画」を見たことがある。
画像に加工はなかったので、少々エグい場面もあったが、

今思えば戦争はどういうものなのか考えさせる教育の一環だったのだろう。

 

 

よく覚えているのは、殺害された赤子の写真である。
赤子は、無邪気に笑っていた。
しかし、腹部あたりに丸い形の奇妙な赤い傷が見えるのだ。

これは何か?大人に訪ねた。

その問いに返ってきたのは、「殺された赤ちゃんの様子である」という答えだった。

 

恐らく、腹部以外は特に異常はなかったことと、傷口の形からすると

銃の類で腹部を撃ち抜かれ死亡したものと推測できた。

 

こんな幼い子供まで、わざわざ射殺されるのか?

笑顔のまま事切れている赤子の様子が、一層不気味であった。

 

月並みな感想ではあるが、「これはあってはいけないことである。」

私はそのとき、そう思った。

 

 

 

「あなたの家族や友人、あるいは恋人が戦争に行かざるを得なくなったらどうしますか?」

多くの人は考えたくもないだろう。
これを題材にした映画や小説等もなくはない。実際、親戚には戦死した者や生還した者もいる。

 

…戦死者等の遺族への支援制度も存在はするが、

親戚らの表情を見ると時折「金ではなく戦死した○○を返せ」という言葉が聞こえてきそうであった。

 

 

 

本当に、理由はどうあれ戦争をすることについて私は賛成できない。

 

戦争しようと思う方が理解できない、というのは平和ボケか自分の無知さもあるかもしれないが、感覚としては正常だと思っている。

 

そもそも、ちょっとおかしくないか?と思うのである。 

 

国内で同じことをやったら殺人になる。それは日本だけでないだろう。
でも実際、それが国同士のレベルとなると実際罪に問われるのは負けた方になる風潮。

規模の大小はあるが、どっちも大してやってること自体は違わないと感じるのは気のせいだろうか?


目的は何であれ、お偉いさんの決めたことで無差別に多くの人の命を奪う必要はあるのだろうか?

巻き込まれる、無関係な一般市民にしては大変迷惑な話である。

 

大量の悲しみと憎しみを残して、そこに何が残るのだろうか。

 

 

 

しかし、戦争が簡単になくなるものとは思えない。

 

皮肉な話、核という「人の手に余るもの」を人間はとうとう作ってしまったのではないだろうか。

そのようなものを作ってしまったからには、それを簡単に撤廃できないだろう。原発でのことをとっても、そう思える。

抑止力の一つという考えも、一理ある。

失くすことは難しくても、それが災厄の引き金と化すことのないよう願いたいものである。

 

 それから、人が二人以上集えば何かしら争いごとや価値観の対立は起こるだろう。

子供の世界でさえ喧嘩はあるし、そういう経験は誰しもあるだろう。

それは人間であるからこそ、自分と全く同じものは存在せず、個々がオリジナルであるがゆえなのだろうと私は考えている。

 だから、根本的な争いは耐えることはなく、戦争とまでいかなくとも、別の形で何かしら摩擦は起こり続けるのではないかと。

もし本当の意味で争いがなくなるとしたら、それは人類が滅亡したときぐらいしか私には想像がつかない。

 

 

私の見た動画を見ろというわけではないが、何らかの形で語り継ぎ、戦争について考えようとする大人の姿勢は大事だったと思う。

 

ただ、人によっては苦手な描写とか表現はあるので、「はだしのゲン」を絶対読め映像見ろ…というふうに押し付けてしまうのも宜しくない。

受け手によってはトラウマになってそれ以上は目を剃らしてしまうこともある。

 

動画でなくても、『島唄』等平和への願いが込められた歌もある。

ハナミズキ』も戦争の発端となった9.11が元になっていることで有名だ。


これらが起きなかったらまた別の曲が生まれていたのだろうか?

 

VOCALOIDや歌い手に抵抗がなければ

『鋼鉄ノ鳥』のPVも見終わった後に何か残るものがあるし、

 

niki氏の『ジッタードール』も人とは?争いとは?と色々考えさせられる。

 

エグい表現等はなく、暗いだけの内容でもないのでおすすめしたい。

 

ようは、語り継ぎたい、伝えたいメッセージがあるのなら色々な形があるんだということ。

 

 

 

以上綴ったことを踏まえて、選挙の際も

どこの誰に票を入れるかこれからも慎重に考えたいものである。

 

 

最後に。

戦死された方々のご冥福をお祈りいたします。