今年一年を漢字で表すと「変」となる。
特に変人を極めたという意味ではない。
その一つが味覚である。
疲れたりするとついお菓子に手を伸ばしたくなるし、人並みにスイーツは好きだったと思う。
しかし、だんだん甘いものを見ると胸やけしそうになったり、少し食べただけで満腹になってしまうことがあった。ショートケーキを一つ食べるにも2日かけてしまう。
そしてここ一年は間食という概念自体がなくなっていた。
甘いものを積極的に欲することがなくなったのである。
まったく無理になったわけではないが、食べる気が起きず人に譲ってしまうこともある。
その代わり、アフタヌーンティーや出先の喫茶店などたまにしかできない少量贅沢、つまり量より質を重視するようになった。
もちろん頻繁に行けるわけでない。だからこそ、次のアフヌンのために貯金も仕事も頑張ろうという原動力につながる。
スーパーで値引きシールの張られたプチプラ洋菓子を見かけることもあるが、
「このお菓子n個分であれが食べられる。」
と考えると後ろ髪を引かれることなくそのコーナーを後にできる。
そもそも安いお菓子は食べても印象に残らないことに気づいたのである。
「あのお店のデザート美味しかった!」
と思い出になるようなものをそのお金で買ったほうが満足度も大きく、話のネタにもなると考えるようになった。
同性の付き合いでお茶に行くようなことがもしあった際、全く甘いものが無理な体質になってしまったらそれはそれで苦労するかもしれないからこのくらいが丁度いい。
その分、より辛い物を追求するようになった。
もう中毒の領域に入っており、定期的に辛い物を摂取したくなる衝動に駆られる。
粉末唐辛子もかけすぎてすぐ空っぽにしてしまう。
それでも私は元々辛い物がだめだった。サンドイッチにからしが入っているとだめ。
寿司にワサビがちょっとでも入っているとだめ。キムチもカレーもダメ。
高校生くらいになってやっとちょっとずつ慣れていったといった具合だ。
健康上は良いはず。
ほかの変化について書くのはまた別の機会とする。